2008-12-02

法律家の卵は孵るのか!? ③

 レイアウトを一新しお送りする司法修習生が,一足早く(?)修習生活を振り返ってみようという企画の第3弾です。前回までで,分野別修習と集合修習の概略を説明したので,今回は選択型実務修習について書いてみます。

 選択型実務修習,通称,選択修習(さらに略して,選択)は,新修習の目玉です!新修習というのは,新司法試験を受かった修習生を対象とした修習です。
 で,この選択修習は,選択というだけあって,修習生の興味に応じて修習内容を選択できるという点に特色があります。つまり,修習生の興味のある分野について学ぶことができるのです!

 具体的には,裁判所,検察庁,弁護士会がいろいろなプログラムを用意してくれています。まぁ,検察庁は,種類は多くありませんが・・・このプログラムを個別プログラムといいます。個別プログラムは,ほとんどが1週間単位のプログラムです。裁判所や検察庁では,2週間や3週間という長い期間のプログラムも用意されています。

 個別プログラムは,大阪の修習生なら,大阪のプログラムしか選択できません。が,その他に,全国プログラムというのがあって,大阪以外のプログラムを修習できるようになっています。全国プログラムは,法務省に行ったり,法テラスに行ったり,東京の渉外事務所に行ったりします。

 さらに,自己開拓プログラムといって,修習生が自分で修習先を探してくるというプログラムがあります。あらかじめプログラムが用意されていないので,あまり選択する修習生はいませんが,企業なんかに修習に行く修習生もいます。

 このように,選択修習の期間8週間を様々なプログラムから,自分で選択するのが選択修習です。が,各プログラムには定員が設定されていて,定員を超えてしまうと,抽選になったりします。また,プログラムを選択しない場合は,分野別修習の弁護修習の事務所で弁護修習をすることになります(ホームグラウンド修習という)。大阪では,なぜか,ホームグラウンド修習を最低1週間は選択しないといけないという制約があります。

 ♪Mr.Children「All by myself」(アルバム:KIND OF LOVE収録)

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