2011-03-05

模範六法vs判例六法②

 青天霹靂にわか雨のアクセスを何と気なしに見てると,何気に,模範六法vs判例六法―法律⑭―がここ数日,読まれてるようです。
 なぜ,この時期に?という疑問はあるものの,平成19年の記事なんで,古くなった感は否めません。ってなわけで,改めて模範六法vs判例六法です。

 以前は,王者模範六法と書いてましたが,修習生の頃の周りの使用状況を思い返すと,6:4くらいで模範六法だったような気がするんで,すでに,王者からは陥落してしまってます。

 王者の座から陥落した感のある模範六法ですが,5670円,3776頁,総収録法令は413件でその内判例付は39法令です。また,4月に追録がもらえるのと,ホームページで改正法情報を毎月更新しているようです。税法概要,裁判管轄一覧,民事訴訟費用・手数料一覧といった巻末付録も充実してます。

 猛追している判例六法Professionalは,5460円,3916頁,総収録法令は413件,判例付の法令は42件です。判例については,行政法総論と租税法総論の法令ではなく,総論分野をまとめてあるのが特徴です。判例六法Professionalといえば,画期的な2分冊が最大の特徴だと思いますが,労働法と民法が同じ分冊になりました。追録が4月にもらえるのは,模範六法と同じです。

 最終的には,好みで選べばいいんですが,どっちかというと,模範六法の方が実務家向きなのかなと個人的に思ってます。判例六法Professionalに載ってる判例は,判例百選とリンクしてるんで,ロースクール生にはうれしいんじゃないかと思います。

 ♪Mr.Children「Prelude」(アルバム:SENSE収録)

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