2011-03-12

選択を迫るには,時間が足りないといっても過言ではない

 前回の法律家の卵の産み方⑬で,知財が新司法試験の選択科目人気ナンバー3だというようなコトを書きました。なので,今回は,その辺りを少し書いてみようと思います。

 新司法試験の受験科目は,①憲法,②行政法(以上,公法系),③民法,④民事訴訟法(民事執行法,保全法を含む),⑤商法(以上,民事系),⑥刑法及び⑦刑事訴訟法(以上,刑事系)の7科目に加え,さらに,選択科目を1科目選択することになっています。
 で,問題の選択科目は,①倒産法,②租税法,③経済法,④知的財産権法,⑤労働法,⑥環境法,⑦国際関係法(公法系)及び⑧国際関係法(私法系)の中から1科目を選択します。
 
 選択科目を選ぶ基準は,自分の一番得意な科目を選ぶことに尽きるといっても過言ではありません。試験である以上,点を取らないとダメなんで。ただ,一番得意な科目を選べるのか?っていう疑問はあります。現実問題として,ロースクールで選択科目の勉強に割ける期間は1年間しかありません。また,選択科目の配点が低いんで,体力をかけられないんですね。つまり,あれこれやってみて,一番得意な科目を!っていうコトができないんですね,残念。
 ということで,将来の制度設計から選択するということになるんでしょうね。町弁希望なら,労働法か倒産法といった具合に。
 ただ,1年間の片手間の勉強では,実務では使い物にはならないといっても過言ではないと思いっています。だったら,勉強しやすい科目を選ぶのが試験対策としてはいい気がします。となると,やっぱり,人気上位の労働法,倒産法,知財というのが無難な選択なのかも。個人的には,労働法って試験範囲が広すぎる気が・・・その点,経済法は,試験範囲が狭いんで狙い目です。とか言いつつ,知財選択だったんですけどね。

 ♪Mr.Children「羊、吠える」(アルバム:SUPERMARKET FANTASY収録)

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