2010-06-12

多少は意味はあるかな?

 刑事裁判で,弁護人として出廷した場合につい気のなるのは,傍聴人の有無です。別にいようがいまいが,関係ないんですが,何か気になるんですよね。明らかに生徒,学生ってわかる人はいいとして,平日の昼間に法廷傍聴してる人って?被害者の関係者なんじゃないかと勘ぐってしまうこともあります。

 それはそうと,機会があれば法廷傍聴はおススメです。勉強になるし,なんせタダだし!ってことで,法廷傍聴についてです。
 どこの裁判所でもそうだと思いますが,正面出入り口から入ると,開廷表が置いてあります。その日にある事件の一覧が記載されています。1階で人が群がってるトコがあれば開廷表が置いてあるんだなとわかります―たぶん―。

 この開廷表を見れば,事件名,当事者名(原告,被告や被告人の名前),法廷番号,審理の進み具合がわかります。開廷表を見てお目当ての事件をいくつか見つくろって,法廷へ行きましょう。法廷の前にも開廷表が張ってあるので再確認できます。
 
 とはいえ,こんな開廷表を見てもどの事件を傍聴したらいいのかよくわかりません。なので,刑事の場合は,審理の進み具合が「新件」となっている事件で時間が40分から45分くらいの事件を選びましょう。
刑事事件は,ほとんど自白事件(被告人が犯行を認めてしまっている事件)なので,通常は裁判は1回で結審します。自白事件の審理にかかる時間が40分から45分です。
 したがって,新件で40分から45分くらいの事件を傍聴すると,刑事事件の手続きの流れが一通りわかります。その後,審理の進み具合が「判決言渡し」となってる事件を傍聴すれば,最初から最後まで手続きの流れがわかります。おススメは新件の事件を2つ(違う裁判官の)傍聴して,判決言渡しを傍聴するって流れですね。

 刑事の証人尋問とかもおもしろいんですが,記録を見てないとイマイチよくわからないんですよねぇ~傍聴してる人も結構,いますが・・・
 民事は傍聴するだけ時間のムダです,口頭弁論じゃなかったのか!?と突っ込みたい人―誰に?―は,傍聴してみてもいいですが・・・

 ♪Mr.Children「タガタメ」(アルバム:シフクノオト 収録)

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