2010-06-02

法律家の卵の産み方③

 ゴールデンウィークもとっくに過ぎ,もうなんだか新生活にも慣れちゃって,サボり癖もでてくるころだと思います。中には,すべて投げ出したくもなるでしょう。なんて意味深なリードとはまったく関係なく,法律の勉強の仕方を語る戯言の第3弾です。

 前回は,「法律書を読む」をテーマにしましたが,今回は「講義に出よう」がテーマです。
 法学部の講義って,―大学にもよるんだろうが―実は,講義に出なくても単位が取れるようにできています。前回,でっかい本屋をのぞくとなんて話をしましたが,司法試験予備校がいろいろ便利な本―通称,予備校本―を出していて,単位を取るだけなら予備校本を読んどけばいいからです。

 しかし,それでは味気なさすぎるんで,講義には出ましょう。毎週,毎週,講義に出ると,いい感じのペースメーカーになります。法律書を読んでると,意味がよくわからない記述が出てくることがよくあります。ちょっと不親切なんですね,法律書って。そんなトコも講義に出るとイメージが掴めたり掴めなかったり・・・掴めなたっら,質問してみましょう。
 あとは,法律書―というか基本書―ってどれ読んだらいいねん!?ってことがよくあるんですが,講義に出ると,この基本書はいいとか,この基本書は独自説を突っ走ってるんで要注意とかいう情報も教えてもらえます。シラバスに書いてる教科書にこだわらなくていいと言われた1年次の最初なんてどついたろかと思ったりもしましたが・・・

 単位がからまないと中々,講義に出ない人もいますが,担当教員は必ずしも判例通説の立場を取っているわけではありません。そういうトコをうまくくみ取って,答案が書ければ評価は上がるハズです。それができるのは,講義に出席しないと。

 ってことで,講義には出ましょうって,誰に向けて言ってんだか?法律書だけだと味気ないですよ。

 ♪Mr.Children「クラスメイト」(アルバム:Atomic Heart収録)

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