で,裁判員裁判に関して,何日か前の朝日新聞に世論調査が載ってましたが,以下,少し見ておこうと思います。
まず,裁判所から選任手続の呼び出しを受けた場合に,行かないという人が36%もいました。が,これは,是非とも行ってください。でないと,10万円以下の過料に処せられるからです。
で,参加したくないという人は,約70%もいるようです。その理由は,①正しく判断する自信がない②人を裁くのに抵抗がある③仕事や生活に支障が挙がっていました。
参加したくない理由として挙がったものについて,少し触れておきましょう。まず,①ですが,何が正しいかなんてのは,誰もわかりません。そもそも,刑事裁判に正解はないのです(明かな冤罪とかは例外)。だいたい,裁判員がそんなに責任を感じることもないんです。刑事訴訟法は,当事者主義を採用していますから,判決がどう転ぼうが,最終的には,検察官や弁護士の訴訟遂行が悪かったということで,いいんじゃないでしょうか?だいたい,胸を張って有罪だ!と言いきれないなら,無罪なんです。そこは,法律と自己の良心のみに従えばいいんです。
②については,刑事裁判に対する誤解ですね。罪を憎んで人を憎まずという言葉があるように,別に,裁判って,人を裁いてるわけではないのです。罪を憎んで人を憎まずなんて,簡単に言うなよ!と思った人は,是非,芥川龍之介の「
それにしても,不思議なのは,検察審査会に対しては,不満がそんなに噴出してないんですよね。これって,単に知名度の差なんでしょうか?検察審査会の方が,期間が長いし,今のところ,判断に拘束力がないんで,やりがいもないと思うのですが・・・
裁判って,傍聴したことのない人の方が多いと思う(ウチの事務所の事務員さんも傍聴したことがない)んで,一度,経験すると価値観が思いっきり変わりそうですが・・・
♪Mr.Children「タガタメ」(アルバム:シフクノオト 収録)
0 件のコメント:
コメントを投稿