2007-06-19

法務博士は、つぶしが利くのか?

 昨日に続いて、ロースクール進学を考えてる人の参考になるような話題を。
 新司法試験の合格率が、当初言われてたように7~8割なんて夢のまた夢!なぜに、国の試算は、こうもいい加減なんだか・・・そこで、新司法試験に合格できない法務博士が続出するのは必至!!そこで、法務博士はつぶしが利くのかを検討してみましょう。

 まず、考えるのは司法書士(合格率平均2,8%)。法務博士は司法書士試験に受かるのか?
 試験科目は、憲法、民法、商法、刑法、民訴、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法、不動産登記法、商業登記法。
 はい、まず無理ですね。不動産登記法や商業登記法なんてほぼノーマーク!執行法、保全法もやってないって!!

 じゃぁ、弁理士(合格率7%ぐらい)は?
 試験科目は、特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、条約、民法、民訴(法務博士が、工学や化学を選択すると思えないので)。
 はい、やっぱ無理!意匠、商標、不正競争防止法なんてノーマークだいたい、特許と著作権法ですら充分に危ういですから。

 それじゃぁ、税理士(合格率2%ぐらい)は?
 もう、結論がでかかってるんで試験科目を書き出すのはやめます。法務博士は税法なんて勉強してるわけがない!はい、無理ですね。次!

 公認会計士はどうでしょう?・・・三大国家試験の一つで、会計専門職大学院ができてるコトからして、無理ですね。
 おそらく、法学部出身者は、会計学なんて無理です。教科書開いたとたんに挫折。

 最後に、行政書士(合格率5%ぐらい?)は?
 試験科目は・・・憲法、民法、行政法、商法、基礎法学、業務に関する一般知識・・・あっ、試験制度が変わったんですね。戸籍法や住民基本台帳法なんかは、一般知識で出題されるそうで。これなら、なんとかなるんじゃ・・・

 以上、法務博士は、つぶしが利かないみたいです。だいたい、上に挙げた試験より、新司法試験の合格率ははるかに高いですから!!
 

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