すでに散々―といっても法曹関係者に限るのだが―話題になっているんで,時機に後れた感は否めませんが,修習生に関する話題を2つばかし。
まず1つ目は,新64期の修習生の2回試験の結果が発表されました。2回試験は,全員合格するのが原則となっている―と思う―試験なので,不合格者が発表されます。新64期の不合格者は,56人で不合格率は2.7%でした。
旧64期の不合格率が9.8%だったんで,劇的に改善されたようです。もっとも,新修習は,6%以下,ここ数年は3~4%くらいで推移してたので,旧修習どうなってんだろ?って感じだったわけですが・・・
ともあれ,2回試験に合格したので,晴れて法曹デビューかというと,そうではないんですというのが2つ目の話です。
日弁によると,新64期の司法修習生のうち,修習終了後に弁護士に一括登録しなかった人が約400人いるらしいです。
約となってるのは,中には優秀な人がいて,任官,任検する人がいるんですが,まだ,人数が確定できてないためです。
まぁ,12月分の弁護士会費負担を嫌って1月に登録する人もいるんで,約400人の修習生全員が就職先がないわけではないんですが・・・
しかし,それでも300人は優に超えてますよね,たぶん。法科大学院まで経て弁護士資格を取ったのに,その資格を生かせないって,何の冗談なんでしょうか?また,登録してる人だって,即独だったり,ノキ弁だったりして実質,就職先がない人も含まれてるハズです。
司法制度改革が描いた未来は,こんな未来だったんでしょうか?いや,そうじゃないですよね,たぶん。12月の寒空に,借金だけを抱えた弁護士資格所持者が街にあふれるてるわけですが,何の冗談なんだ一体!?
♪Mr.Children「十二月のセントラルパークブルース」(アルバム:Q収録)
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