最近,ふっと思ったのは,法律の勉強って,縁のない人にとっては,どんな印象なんでしょうか?たとえば,六法を何気にめくってみると,条文が割と細かい字でぎっしりと・・・これだけ見ると,学習意欲を確実にそぎます。
でも,勘違い騎士道事件とか踏んだり蹴ったり判決とか聞くと,何かちょっと興味を引きますよね?
訴訟になじまないと言われてる日本であっても毎年かなりの数の事件が訴訟提起されてます。そんな裁判も社会的に注目される事件はごくわずかです。そこまでいかなくても判例雑誌等の公刊物に載って法曹関係者に注目される判決も少数です。
そんな少数精鋭―?―の判決の中には,リードで挙げた勘違い騎士道事件や踏んだり蹴ったり事件みたいな法学部生なら誰でも知ってるような通称名が付くことがあります。もっとも,学者が言い出したのか,実務家が言い出したのか,予備校関係者が言い出したのか,学生が言い出したのかは定かではないですが・・・無機質っぽい裁判に興味を持ってもらうための学者の画策なのかな?と思ったりもしますが。
この通称名ですが,ここまでインパクトのある名前が付くことはそうそうありません。憲法の判例とかは,全逓東京中郵事件とか愛媛玉串料訴訟とか,割とそのまんまです。
ところで,労働法の基本書や判例集の索引を眺めてると,事件名は,ほぼ企業名になっています。これって,実は結構マイナスなんじゃないかと思っています。あの会社って過去に,結構,ひどいコトしてたんじゃないかって・・・もちろん裁判例はすべて労働者側の主張が認めれたものばかりではなくて,使用者側の主張が認められたのもあるんですけどね。
もしや,労働事件の事件名のつけ方は,間接的に使用者に労働法を順守させようと労働法学者が画策してると考えるのは,飛躍のしすぎと言っても過言ではない! ♪BUMP OF CHICKEN「ギルド」(アルバム:ユグドラシル収録)
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