2010-10-04

法律家の卵の産み方⑤

 あちらこちらでネガティブキャンペーンを実施中―意図してないのだが・・・―の法曹界ですが,めげずに,法律の勉強の仕方を書いてくコーナーの5回目です。
 前回は,かなり不毛な各論第1回目―憲法―でしたが,今回は,各論第2回目民法編です。

 法律の勉強=民法の勉強といっても過言ではないんじゃないかと思うほど,重要な法律です。なぜなら,民法は私法の一般法なんで,今後,勉強していくであろうあらゆる法律の基礎となっているからです。
 そんな民法ですが,条文の構成がパンデクテン方式というある種独特の方式を採っているため,初学者にはわかりにくいです。
 ようするに,すべてに共通する一般,抽象規定を総則として一番最初に持ってきてるんで,イメージがしにくいんですネ。いきなり,法律行為って言われても・・・

 で,そんな民法を勉強するなら,内民こと内田貴「民法シリーズ」スタンダードなんじゃないかと思います。ただ,内田説自体は,決して判例通説と同じ立場に立っていないことが多いことに注意が必要です。
 勉強が進んでいくと,内民だとだんだん物足りなくなってきます―そうなるまでには,結構な時間がかかるが。―。そして次の段階へ進むころには,法律の基礎はできてるんで,変な方向へ行ってしまう―法律の勉強をしてると,たまに変な方向へ行っちゃうことがある―ことは,そうないんじゃないかと思います。

 前回の憲法のときのように,不毛な締め方をしようと思っていますが,今回の話の寓意は,基礎が大事という今さら?と誰もがツッコまざるを得ないコトでした。

 ♪Mr.Children「Pink~奇妙な夢」(アルバム:シフクノオト 収録)

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