2012-12-09

ところで,ダメって誰が言うの?

 なんだか,不毛な総選挙の投票日が近づいてきました。何が争点何だか,いまいちよくわかんないし,各政党も何言ってるんだか,いまいちよくわかんないし・・・

 そんな中,ネット上では,某政党の憲法改正案が総叩きに合っています。要するに,立憲主義に反して,国民の権利を思い切って制限しちゃおうぜ!っていう国家に都合のいい憲法に変えようとしているようです。
 しかし,そうは,問屋が卸さなくて,憲法は何でもかんでも改正できるのではなくて,改正にも限定があります

 人間は,生まれながらにして自由で,平等だという自然権思想を国民に憲法制定権が存在するという考えに基づき成文化したのが,憲法です。で,基本的人権と国民主権は,個人の尊厳に支えられ,不可分に結び合って,共存の関係にあり,これが憲法の本質であり,理念です。
 なので, 憲法の根本規範である人権宣言の基本原則を改変することは許されません

 ということで,そもそも,立憲主義が何たるかを理解していないような憲法改正はできないんですが,万一,改正されちゃったら,どうするんでしょうね。
 当然,そんな改正はできないんで,改正前の憲法が生きてるんですが,改正が無効だ!って誰が言うんでしょうね?やっぱ,裁判所?
 今度の総選挙は,立憲主義を理解してない政党が大勝しそうなので,ここんとこも議論しておいた方がいいんじゃないかと。まぁ,国民がバカじゃなけりゃ,そんな憲法改正させないんだけどね・・・ 

 ♪Mr.Children「Any」(アルバム:シフクノオト 収録)

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