2016-04-27

どうせなら,呼上げしてほしかった・・・

 先日,某地裁で,弁論準備期日に引き続いて,弁論期日を開いて,弁論を終結しました。弁論準備期日をラウンド法廷で行い,即,弁論期日を指定し,そのまま弁論期日を行うということは,よくあります。

 ほとんどの事件は,ラウンド法廷で,間髪入れずに,弁論期日になるのですが,先日の某地裁では,少し待ってほしいと言われ,書記官が退席してしまいました。しばらく待って,書記官が戻ってきました。どうやら,法廷前の掲示板に掲示する書面を作りに行っていたようです。 これは,初めてのパターンだ。

 裁判所の正面玄関には,期日簿というのが,置いてあって,今日,どの法廷で,どんな事件の裁判が行われるのかが,書いてあります。誰でも自由に期日簿を見ることができます。そして,法廷の入り口に掲示板があり,この法廷で,どんな事件が行われるのか,掲示してあります。
 裁判は,公開の法廷で行われます(憲法82条1項)。公開する以上,しれっと裁判をすることはできず,一応,こんな事件の裁判やりますよというのも公開しているわけです。裁判所に行かないと見れないけど・・・

 冒頭の事件に戻ると,退席していた書記官が戻ってきて,弁論期日が開かれたのですが・・・あっ,事件の呼上げせずに,始めやがった(民訴規則62条)。結構,待ったんだから,どーせなら,ちゃんとしてほしかったな。

 ♪Mr.Children「幻聴」(アルバム:REFLECTION {Naked}収録)

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