2016-04-06

問題が悪いとは必ずしも言い切れない

 9-3÷1/3+1の正解率が悪いという報道があったようです。最近,僕の周りでこの話題が出て,そもそも問題が悪いんじゃない?という話しになりました。

 確かに,9-3÷1/3+1は,二通りに解釈することができます。
 ①9-3÷1÷3+1
 ②9-(3÷3分の1)+1

 ①だと答えは9だし,②だと答えは1です。ニュース記事によると,答えは1ということなので,出題者の意図は②ということになります。

 問題は1/3をどう解釈するのか?です。そもそもの問題は,ちゃんと3分の1って,一目でわかるように書いてあったんだと思うんですよね。ただ,ネットニュースの記事になると,分数表示の関係で1/3としてるダケなんでしょう。

 仮に,そもそもの問題が,1/3と書いてあったとしましょう。この場合も,除法の記号として÷を使っています。なので,数字を除す場合は,÷を使うんだなと推測できます。そうすると,÷と/をあえて混在する必然性はないので,/は,除法の記号として使ってないんだなと推測することが可能です。
 したがって,この問題は,②を意図してるんだなぁ~と解釈できます

 というのが,我々が法律を解釈する際の思考(たぶん)。もちろん,上記の推論は,数学特有のルール-があるんだったら,-を無視しています。そもそも÷と/が混在するのが合理的でないという経験則がそもそもないかもしれないし・・・
 そう,裁判,特に民事裁判は,事実認定のためのよって立つ経験則を主張・立証しているんです。

 ♪Mr.Children「ラララ」(アルバム:DISCOVERY収録)

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