最近,かなり開き直ってるんじゃない?と思えるような発言をしているロースクール関係者ですが,旧試験は金太郎飴みたいな答案をとか言ってますよね。実は,裁判所も危惧してたんですよっていう話しです。
たとえば,東京地判平成16年9月29日は,こんなコト言ってますネ。「受験者の多くは、受験勉強の開始の当初から、司法試験予備校が編さんした前記教材を読み、論点ごとの判例や学説の状況を記憶していく。そして、それが終わると、過去問等を集めた前記問題集を読んで、解答例を記憶して
いくという勉強方法を採っている。大学の教科書や基本書と呼ばれる概説書は、参考として見る程度の者も多く、読み通した基本書が一冊もないという者もいる。このように、現在の受験者には、論点・解答例暗記型の勉強方法を採っている者が多いのが実情」なんだって。
でもって,「受験者の多くが、前記のような論点・解答例暗記型の勉強方法を採っており、自分の頭で論理を構成したり、説得的な論述を
工夫したりすることなく、覚えた知識を吐き出すだけの答案作成方法を採っていることが原因と考えられる。このような画一的答案の増加のため、受験者の能力
判定が年々困難になってきており、合格者数の増加ともあいまって、合格者の質の低下を来しているとの認識が考査委員に共通のもの」になってるんだってさ!
この判決自体は,控訴されて,原判決は一部取消されてますが,引用してる事実認定自体は否定されてません。なので,ロースクール関係者は,この判決をもっと引用したらいいのに・・・ほら,裁判所も嘆いてたじゃない!って。
♪Mr.Children「Loveはじめました」(アルバム:IT'S A WONDERFUL WORLD収録)