2010-09-25

法律家の卵の産み方④

 このシリーズ,久々の続編です。法律の学び方を書いてくというシリーズです。あんま実践的でないんで,戯言の域を出ていないわけですが,法律なんて一朝一夕で学べる―学ばれると,立場がない―もんじゃないんで,そうれはそれでいいかとも思っています。
 これまで,総論的な話をしてきたんで,今回から各論的な話をしようと思います。各論の第1回は,予想どおり憲法の学び方です。

 憲法って,小学校のときから勉強してきたんで,なじみがあるといえばなじみがある法律だと思います。公民だったり,政経の教科書の後ろに条文も載ってますしね。なので,入りやすいんですが,出口が見えません。あれっ,憲法って・・・今までのイメージが・・・って感じで今までの憲法の話はなんだったんだ!ということがしばしば。えっ,権利じゃないんだ?とか,三大原則って習ったのに・・・とか―憲法の規定はすべてある条文に集約されてることに気づく―。

 憲法の出口が見えないのは,憲法単体で勉強してるからなんですよね,たぶん。(憲法)訴訟を意識してないんで,憲法の使いどころがよくわかんなくなるんですよね。昔の答案で行政処分が違憲だ!なんて答案を平気で書いてました―行政処分が違憲なんてよくかけたなと今では思う。―憲法=違憲審査基準ってのにとらわれすぎてたんですね。実際,新司―第2回―の憲法の答案では違憲審査基準をまったく書きませんでした。もっとも,公法系として採点されたてるんで,どう評価されたのかは知りませんが―少なくとも不合格にはなっていないのは確か―。

 このシリーズって学び方を書くんでしたね。印象を書いただけじゃないかって自分でも思ってますが,憲法の出口が見えないんで,行政法や憲法訴訟まで勉強すると憲法の使いどころがわかりますよっていうのは,ワンポイントでありでしょと言って強引に締めくくってみる

 ♪Mr.Children「さよなら2001年」(アルバム:B-SIDE収録)

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