2010-08-03

法律家のヒヨコは羽ばたくのか!?34

 近頃,法律系の話をほとんどといっていいほどしてなかったんで,久々に法律系の話をすることにします。たいした話じゃないんで,懸案のリードもこの辺にして本題へ。

 先日,言渡しのあった判決の判決書を裁判所に取りに行きました。何気に見てると,判決書が変わってました。判決書の一番後ろに,「これは正本である」という裁判所書記官のお墨付きが入った文書がついてます。それが,偽造防止用の用紙になってました。いつの間にと思ってたら,弁護士会にもお知らせが出てたり,裁判所のホームページでも謳ってました・・・

 住民票や戸籍,登記事項証明書なんかは,すでに偽造防止用の文書になっています。裁判所もやっとかという印象もあります。が,よく考えると,裁判書を偽造するって発想がなかったように思います。偽造文書が出回らなければ,偽造防止措置を取る必要がないということになります。
 とはいえ,裁判所が何も偽造防止措置を取っていなかったわけではありません。判決書には,「裁」という文字が穴あき文字で書かれてます。どうやって書いてるのかは,わかりませんが,もしや,地道に千枚通しなんじゃ?

 おそらく,偽造防止措置―認証等用特殊用紙―を導入することになったのは,某裁判所の書記官が裁判書を偽造してたからなんでしょうね。でも,あの事件ってだいぶ前なんで,だとすると,対応が遅すぎないか,裁判所?

 ♪Mr.Children「フェイク」(アルバム:HOME収録)

0 件のコメント:

今さらながら,都構想の根拠法を見ておこう

  大阪市を廃止し特別区を設置するいわゆる大阪都構想の2度目の住民投票が11月に行われます。前回の住民投票は僅差で否決されましたが,今回はどうなるんでしょうか?  そんな大阪都構想の是非は,いったん置いといて,その根拠となっている大都市地域における特別区の設置に関する法律の条文を...