2010-05-29

法律家のヒヨコは羽ばたくのか!?31

 裁判員裁判が始まったのと時を同じくして被疑者国選の対象事件が拡大されました。それに伴い当然,被疑者国選の数が増大しています。

 具体的な統計は,日弁連か法テラスかその辺が取っていると思うんで,そっちに譲りますが,数が増大していることがよくわかるデータがあります。それは,私選紹介(当番弁護)の待機の割当日が去年の倍に増えたことです。
 今年は,割当日が年8回です。民事の事件紹介と違って,依頼がないってことはまずないんで,最低8件はおそらく被疑者国選を受けないとダメということです。しかも,休日の割当も8回の中の何回かは含まれています。休日は複数件依頼があるんで,当たりたくないんですが・・・すっと終わってくれたらいいんですが,中には泥沼化してしまう事件もあって・・・

 年8回って,結構な負担です。そもそも国選なんて,ボランティアもいいとこで,他の業務の合間をやりくりしてなんとかやっているって感じで。それをこんなに割当増やされたら,もうやりませんって弁護士も結構でてくるんじゃないかと思います。
 法曹人口の増加について反対論も出ていますが,少なくとも刑事の分野では数が足りてないですよね,年8回って!割当を減らしてもらうか,報酬増やしてもらわないとやり手が減ってしまうなじゃないかと思います。どっちも無理っていうなら,裁判員裁判対象事件かどうかを問わず,広く被疑者国選の複数選任を認めるべきです,せめてそれぐらいは!

 以上,最近,急激に忙しいんで愚痴ってみました。

 ♪Mr.Children「言わせてみてぇもんだ」(アルバム:シフクノオト 収録)

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