2009-03-13

法律家のヒヨコは羽ばたくのか!?⑦

 久々の更新です。今週は,仮差押申立の準備やら,破産申立の準備やらでいろいろあって,かなり忙しかったです。しかも,仮差押の申立てが岸和田支部だったので,忙しさ×2ってな感じです。

 そんな今週ですが,今日の話は,刑事事件です。国選事件の話をすることにします。
 国選事件は,国選というだけあって,国の費用で,お金がなかったり,弁護士のあてがない被告人に,弁護士を選任します。国の費用と書きましたが,明らかにお金のある被告人は,訴訟費用として,後で請求されますが・・・
 で,国選事件の弁護人を選任するのは,裁判所なんですが,たとえば,大阪だと弁護士が3000人以上いるので,裁判所も誰が誰なんだかよくわかりません。なので,国選弁護人は,法テラスから選んでもらっています。

 もう少し具体的に言うと,弁護士には,あらかじめ公判の期日だけが割り当てられます。で,公判の4週間前に事件を選びに行きます。もっとも,選ばなくてもいんですが,比較的楽な事件をやりたいと思っているので,事件を選びに行きます。朝の8時前からかなりの年配の弁護士が寒空の下,まだ開いてない弁護士会館の前で並んでいるのは・・・
 で,事件を選んだら,裁判所に事件を選びましたよと報告に行きます(厳密に言うと違うが,趣旨は本文のとおり)。報告に行ったら,裁判所が国選弁護人に選任してくれるというわけです。
 このやり方がいいのかどうかは別として,基本的に弁護士側の意思を尊重しているというわけです。ちなみに,このやり方は,大阪地裁本庁の事件の場合で,堺支部なんかだと,裁判所から直接電話がかかって来るそうです。

 ♪Bank Band「はるまついぶき」(アルバム:沿志奏逢 2 収録)

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