2011-11-10

制度的な欠陥だといっても過言ではない?

 平成23年の司法試験予備試験の口述試験の結果が法務省から発表されました。要するに,最終合格者が発表されました。
 青天霹靂にわか雨では,合格者数について陳腐な予想をしていたんで,一応最後までフォローすることにします。

 合格者数は,結局116人でした。口述試験をなぜか受けなかった人が1人いましたが,口述試験自体は,不合格者は6人でした。合格者の最低年齢は20歳で,最高齢は59歳,平均年齢は31.57歳でした。
 受験者数は6477人だったので,合格率は約1.79%の超狭き門でしたが,大学在学中に39名合格してたりするので,今後も優秀な受験生はロースクールに進学せず,大学在学中に予備試験に合格しようという傾向になるのかも。

 ところで,ロースクール修了者は336名受験して,合格したのは,19人でした。合格率は約5.65%でした。が,この結果って,おかしくないですか?
 予備試験は,司法試験法5条によると,司法試験を受けようとする者が法科大学院修了生と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定することを目的としています。なので,ロースクール修了者はもれなく予備試験に合格しないと!ところが,実際は・・・
 これって,予備試験が難しすぎるのか?,それとも,ロースクールの成績認定が甘すぎるのか?どっちかですよね?
 どっちにしろ,制度的な欠陥なんじゃ・・・とはいえ,命題の逆は必ずしも真ではないわけで・・・

 ♪Mr.Children「フェイク」(アルバム:HOME収録)

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