法律の学び方を紹介するというコンセプトで始まったにも関わらず,科目別になったとたんに,グダグダ感が出てきてしまいました。
そんな科目別もほぼ書き尽くした感があるので,1年くらい続いたこのコーナーも締めくくってみようと思います。とはいえ,最後の最後に受け売りで締めるんですけどね・・・
法律の学び方とか言ってますが,結局,何のために法律を学ぶのか?という根本を見誤ると,うまくいきません。そもそも,大学の法学部を卒業しても法律家―準法律家も含めて―になる人よりも,そうでない人の方が人数としては多いはずです。
そこんトコをわかりやすく書いているのが,末弘厳太郎「新たに法学部に入学された諸君へ」というそのまんまのタイトルの本―なのか,論文,寄稿なのかは不明―です。
末弘先生が言うには,法学教育の目的というのは,「法律的に物事を考える力」のある人間を作ることを目的にしています。その「法律的に物事を考える力」というのは,「物事を処理するに当たって,外観上の複雑な差別相に眩惑されること」なく,「一定の基準を立てて規則的に事を考える」力のことです。
抽象的で一見すると,わかりにくいですが,要は,法律の理念は,平等と公平ですから,物事の解決に当たっても平等と公平に処理をできる能力ということなんでしょうね。
で,結論的には,講義を聞いて,「法律的に物事を考える力」を身に着けようぜ!ってコトになんですけどね。そこは,学者ですから・・・
そういえば,法学部に入学して最初の方に,そんな話を聞いた記憶が・・・もっとも,そんな力がちゃんと,身に付いているかどうかといえば,あんまり自信がないわけですが・・・自分をフォローする―必然性はまったくないのだが―と,末弘先生が言うには,知らず知らずに身に付いてるそうなんで。
♪Mr.Children「傘の下の君に告ぐ」(アルバム:BOLERO収録)
なるべく,語感と言うか語呂のいい言葉を探しました。とにかく探しました。で,見つけました!?青天霹靂にわか雨!!
青天の霹靂なんていうから,何事かと思ったら・・・にわか雨って!?
青天霹靂にわか雨。深いんだか,浅いんだか,そんな感じの取りとめのない法律家のタダの戯言(ざれごと)です。
2011-04-30
登録:
コメントの投稿 (Atom)
今さらながら,都構想の根拠法を見ておこう
大阪市を廃止し特別区を設置するいわゆる大阪都構想の2度目の住民投票が11月に行われます。前回の住民投票は僅差で否決されましたが,今回はどうなるんでしょうか? そんな大阪都構想の是非は,いったん置いといて,その根拠となっている大都市地域における特別区の設置に関する法律の条文を...
-
青天霹靂にわか雨のアクセスを何と気なしに見てると,何気に, 模範六法vs判例六法―法律⑭― がここ数日,読まれてるようです。 なぜ,この時期に? という疑問はあるものの,平成19年の記事なんで,古くなった感は否めません。ってなわけで,改めて模範六法vs判例六法です。 以前...
-
Jus est ars boni et aequi 法は善および衡平の術である 。 Digestaの第1巻第1章第1節第1法文,つまり 一番最初 に出てくるウルピアーヌスの言葉というか法格言です。 NHKによると,今年の司法試験で某ロースクールの教授が教え子である...
-
2015年も残りわずか になりました。この時季は,来年の六法が発売されるので, 六法買換えの時季 です。 実務家が使う六法は, 模範六法か判例六法Professional のどちらかなんだろうと思います。青天霹靂にわか雨では,過去に何回か,模範六法と判例六法Profes...
0 件のコメント:
コメントを投稿