日本で,ここ数日の間の話題は,政治の話題ではなく,SMAPの解散報道でした。ところが,報道は,もっぱら事務所サイドに立った報道で,結局のところの真相は当事者にしか,わからない状態です。
でもって,衝撃的な生放送・・・そして,生放送の翌日には,TVは,解散回避で良かったとのバカの一つ覚え。あの放送を見て,良かったとは,世間は誰も思ってないのだけれど。
なぜ,こんな一方的な報道になってるのかについて,過去に,裁判所が言及したことがヒントになるのかもしれません。
その事件は,東京地裁平成14年3月7日判決です。事務所の代表者が,週刊誌の記事が名誉毀損だってことで,週刊誌の発行会社,編集者等に損害賠償した事件です。
裁判所は,こんな事実を認定しています。
「SMAPのメンバーであった森且行は、オートレーサーになるため、SMAPを辞めた。その後、原告事務所は、SMAPの映像を放映する際、森が映らないようにしている。」
「本件各記事の掲載後、日本のマスメディアが本件各記事に関連する記事を報道した形跡はうかがわれないが、ニューヨークタイムス社は、平成12年1月30日及び4月14日、インターネットでそうした記事を報じ」,「AP通信社も、そうした記事を報じた」。
「原告事務所は、記者会見を開くことがあり、その際、特定のマスメディアの出席を断ったことがあり」
「F(メリー○○)が、もともとSMAPに森などというメンバーはいなかったという趣旨の発言をしたとの情報を得た」
さらに,裁判所は,
「原告事務所は怖く、当局でも事務所にネガティブなことを扱うのはタブーである」,「マスコミ対応を委ねられているメリー○○は、ドラマの共演者が気に入らないと、その放送局の社長に直接電話をかけ、外すよう要求することもあった」,「平成8年5月にSMAPのメンバーであった森且行が原告事務所を辞めさせられた」,「メリー○○は、森がオートレーサーの試験に合格した事実を前向きに報じようとした民放のプロデューサーに、「SMAPには森なんていなかったでしょ?」、「最初からいないの。森はSMAPのメンバーじゃない。」などと大声を出した」,「森が原告事務所に内緒でレーサーの試験を受けたことが、メリー○○の逆鱗に触れたこと、森の脱退に際して、何らかのイベントは一切なかったこと」について,「その重要な部分が真実であるとの証明がされたか、又は、少なくとも、被告らが、これを真実と信ずるについて相当の理由があった」と認定
でもって,「マスメディアは、原告事務所を恐れ、追従していること」それ自体又はその前提となる事実を真実と信ずるについては、相当の理由があった」と認定
いや,これ裁判所が認定してんだからね,裁判所が。
♪Mr.Children「HERO」(アルバム:シフクノオト収録)
なるべく,語感と言うか語呂のいい言葉を探しました。とにかく探しました。で,見つけました!?青天霹靂にわか雨!!
青天の霹靂なんていうから,何事かと思ったら・・・にわか雨って!?
青天霹靂にわか雨。深いんだか,浅いんだか,そんな感じの取りとめのない法律家のタダの戯言(ざれごと)です。
2016-01-22
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