2011-11-26

だったら国民に聞いてみよう!

 ちょっと時機に後れた感がありますが,先日,政府の行政刷新会議の提言型政策仕分で,法科大学院がやり玉に挙がってました。明らかな失敗だと!
 青天霹靂にわか雨では,司法修習の給費制に関しては大枚シリーズということで,いろいろと―大したことではないが―書いてきましたが,法科大学院自体についてはあんまり書いてこなかったんですよねぇ~一応,出身者だし・・・こんな機会なんで,ちょっと書いておこうと思います。

 法科大学院が失敗なのは,明らかでしょうね。だって,司法試験合格者が1人も出ない法科大学院が平然と存在しているわけですし,なにより合格者の約4割を上位5校が占めるとかいう体たらくぶりですからね・・・制度設計上は,各法科大学院で厳格に成績認定をしているはずで,合格者はもっとばらけてないとダメなんですけどね・・・

 そういえば,司法修習の給費制に反対する人たちって,ポピュリズムに走ってるのか,国民の理解が得られないと主張しています。特に,今年は,震災があって復興に財源が要る中,司法修習の給費制を維持するのは国民の理解が得られないと。
 法科大学院には補助金という形で税金が決して少なくない額が投入されています。その結果が,志願者の減少に歯止めがかからず,司法試験の合格者数も伸びず,試験委員からは強烈にダメだしされ,1人も合格者を輩出しない法科大学院が平然と存在する。そんな法科大学院に税金を投入することは国民の理解を得られるんでしょうか?特に,今年は震災があって復興に財源が・・・
 ってことで,国民に聞いてみたらいいんですよ!法科大学院関係者や文科省は自信満々のようだし,きっと理解が得られるんでしょうから,そうすりゃ,胸張ってればいいんだし。

 ♪Mr.Children「I」(アルバム:SENSE収録)

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