2010-04-13

法律家の卵の産み方②

 4月になり,新生活にも慣れ始めたんじゃないかと危惧しています。なぜに,危惧しているかというと,慣れ始めるということは,だんだんと惰性が芽生えてくるからです。慣れって怖い!怖すぎる!!
 ってなわけで,―どんなわけ?―法律の勉強の仕方を語る戯言(たわごと)のコーナー第2段です。

 前回,いろいろと勉強法を紹介しましたが,個々の勉強法について突っ込んでみたいと思います。今回は,勉強法のうち,法律書を読む前回は,もっと細分化した気がしないでもない―に焦点を当ててみようと思います。
 法律書といっても,いろいろ種類があり,さらにピンからキリまで存在します。かなりでっかい本屋をのぞいてみると,法律書ってこんなにあるのか!?と圧倒されてしまいます
 法律書の種類としては,①入門書,②基本書(教科書のようなもの),③注釈書(コンメンタール),④判例集,⑤演習物といった具合でしょうか?
 
 ①入門書ですが,残念ながら,読んだことがないんで,コメントのしようがないです。大は小を兼ねるけど,小は大を兼ねないんで,そこそこ本格的に勉強しようと思ったら,入門書だけで,自己完結することはなく,基本書へアップグレードする必要があるわけです。だったら,ハナっから基本書でいいんじゃってことで,入門書は読んだことがありません。いきなり基本書を読むと早々と挫折しかねないんで,入門書から入るのがいいんだとは思いますが・・・要注意なのは,入門と謳っておきながら,まったく入門書ではない本が存在することです。
 ②基本書ですが,教科書のようなものと考えてもらえばイメージしやすいと思います。が,学生に親切な基本書もあれば,そうではない基本書もあります。どれを読むかは,はっきりいって好みの問題です。最適な基本書に出会うとその後の勉強がぐっと楽になります
 ③注釈書(コンメンタール)とは各条文ごとに定義だったり,判例を紹介する本といっておくことにします。実務家になれば,コンメンタールは重宝しますが,勉強し始めには,はっきりいって,いりません。むしろ邪魔です。財布にも優しくないんで・・・
 ④判例集もいろいろあります。解説付のものや,これでもか!ってくらいに事案と判旨を載せてあるもの様々です。いずれにせよ,判例は要約されているので,判決全文に当たる必要があります。それにプラスして民集,刑集掲載の最高裁判例であれば,調査官解説も読めばめちゃくちゃ勉強になりますありがとう,調査官!
 ⑤演習物にあたって,いろいろと考えてみるのは,かなりの勉強になります。が,演習物にも解説等が付いているものとまったく付いていないものもあるので,要注意です。

 で,いろいろと書きましたが,結局,どれを読んだらいいねん!となってしまいます。そんな疑問にある程度答えてくれるのが,講義です。おそらく講義の最初は教科書や参考文献の紹介をしてくれることが多いです。なので,講義に出るのは重要なんですよねぇ~たとえ出欠を取らなくても・・・

 ♪Mr.Children「僕らの音」(アルバム:I ♥ U収録)

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