2010-11-24

大枚はたいて羽ばたけるか?⑦

 司法修習生の貸与制の問題について,ちょっと口をはさむ大枚コーナーの続編です。二転三転しましたが,とりあえず,新64期の修習生については給費制が維持されそうです。

 しかし,逆風は強いようで,新聞の社説等は批判的です。前に倣えで,同じ論調なんですよネ。決まって出てくるフレーズが「司法制度改革に反する」とか,「司法制度改革に逆行する」というものです。改革が走り出しても,不都合が生じれば,立ち止まって修正すべきでしょ。
 司法制度改革というか,法曹人口拡大って,完全に行き詰ってますよネ。法曹人口といっても,裁判官と検察官は定員が決まってるんで,劇的に増えるコトはないんで,弁護士人口の拡大です。で,弁護士が増えた結果,少ないパイを取り合い,新人は就職先がなくて・・・
 一昔前は,法科大学院修了者には多様な進路が考えられるとか言われてました。企業,官公庁とかにも需要があるんだと。ちょっとした需要があったのは,民主党の新人議員が大量当選したことに伴う政策秘書くらいですよネ?企業法務とかもぽっと出の弁護士に任せられないんですよ,しかも不景気だし・・・
 弁護士だけ増えても,潜在的需要って,言うほどなかったんですよ・・・そもそも隣接士業も含めて議論していたのかどうかも怪しいトコです。

 今回の給費制維持は1年間の時限立法で,その間に議論をするらしい―ろくな議論はされないんでしょうが―ので,根本から議論が尽くされるコトをまったく期待はしてないですが,1%くらいは期待してもいいよネ?

 ♪BUMP OF CHICKEN「ギルド」(アルバム:ユグドラシル収録)

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今さらながら,都構想の根拠法を見ておこう

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