2010-11-22

法律家の卵の産み方⑧

 僭越ながら,法律の学び方を書いていくというコンセプトの下,スタートしたはずが,完全に破たんしてしまっている感のある各論編の5回目です。5回目の今回は,商法の学び方です。

 商法といっても,実は4科目も存在します。①商法総則,商行為,②会社法,③手形・小切手及び④海商・保険の4つです。もっとも,司法試験では,主に会社法から出題されるので,商法といえば,会社法の勉強といっても過言ではないように思います。
 会社法に比べると,他の3科目はどうしても,手薄になってしまいます。海商・保険なんて,そもそも司法試験の範囲外―今もそうですよネ?―なんですよネ,実務では重要なんですが。とはいえ,会社法を理解しようと思えば,商法総則,商行為の知識は必要なのが,ちょっとしたジレンマ?

 そんな商法ですが,大学在学中に一通りはかじりました。が,③,④は講義の指定テキストしか読んだコトがないんで,特におススメはなし。手形・小切手は弥永真生「リーガルマインド手形法・小切手法」(有斐閣)が人気だった―今は?―気がします。
 ①の商法総則,商行為は,実務家は,江頭憲治郎「商取引法」(弘文堂)を使うんだろうと思いますが,学生向きじゃないのかな?弥永真生「リーガルマインド商法総則・商行為」(有斐閣)っていう手もありですネ。個人的には,近藤光男「商法総則・商行為法」(有斐閣)ですか?もっとコンパクトな方がいいんだけど・・・
 ②会社法は,いろいろ出てます。やっぱメインなんで。信頼の一冊は,江頭憲治郎「株式会社法」(有斐閣)です。ただ,分厚すぎるのと,初学者向きじゃないんですよネ。個人的には,弥永真生「リーガルマインド会社法」は読みにくいと思ってます。神田秀樹「会社法」は薄すぎないか?と。龍田節「会社法大要」は結構,読みやすいです,ただし,索引からページを探すんがメンドくさいですが。
 といろいろ書きましたが,前にも書いたように,結局は好みなんですよネぇ~と身も蓋もないコトを言ってみる

 ♪Mr.Children「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」(アルバム:BOLERO収録)

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今さらながら,都構想の根拠法を見ておこう

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