2019-04-21

実は多くの人が賛同してるであろうといっても過言ではない

 議員立法で,それも野党議員発案なので,可決されることはないんだろうけど,今国会に司法試験法等の改正案が提出されています。
 この法案,おそらくは法曹関係者の受けがいいと思われる内容なので,概略をざっと見ておこうと思います。たぶん,可決されないんだけどネ。

 ポイントは,①司法試験の受験資格の撤廃,②予備試験の廃止,③司法試験の選択科目廃止,④司法試験の口述試験復活の4つです。
 これって,要するに,旧試験に戻すのかというと,そうではないんですネ。短答試験は,①公法系(憲法,行政法),②民事系(民法,商法,民訴),③刑事系(刑法,刑訴)が試験科目です。論文試験は,公法系,民事系,刑事系に法律実務基礎科目がプラスされます。
 で,ロースクール自体も廃止されるわけではありません。ただ,受験資格が撤廃されrので,ロースクールを修了しなくても司法試験を受験できます。唯一のメリットは,法律実務基礎科目が免除されることです。なので,この法案通っちゃうと,ロースクールつぶれるんでしょうねぇ~

 あと,司法修習が1年2か月に2か月伸びることになります。ロースクールがなくなってくと,補助金を司法修習の予算にまわせるから,給費制を完全復活させることもできるかも…

 ♪Mr.Children「I Can Make It」(アルバム:REFLECTION {Naked}収録)

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今さらながら,都構想の根拠法を見ておこう

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