2010-11-15

ごはん屋さんに行って,これ,おいしいよ⑭

 秋の夜長とか言われますが,時計のせいで,夜が長いなんて実感するコトはないですが,そうはいっても秋なんで,やっぱ読書の秋だということで,ごはん屋さんのコーナー―結構,ひさびさ―です。

 今回,紹介するのは,伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」(新潮文庫)です。伊坂幸太郎のデビュー作ですネ。
 未来が見えるカカシが殺されるというミステリーです。カカシを殺したのは誰?という謎とともに,もう一つの謎―というんだろうか?―があります。それは,この小説の舞台になっている島に関する謎です。この話のキーは,「神様のレシピ」です。この作品以後,「神様のレシピ」というキーワードが伊坂作品に頻出します。
 今でこそ,すっかりはまった伊坂幸太郎ですが,刊行順には,読みませんでしたが,オーデュボンの祈りを読んでから,他の作品を読むと,またちょっと奥行きが出てきます。

 ♪Mr.Children「口笛」(アルバム:Q収録)

今さらながら,都構想の根拠法を見ておこう

  大阪市を廃止し特別区を設置するいわゆる大阪都構想の2度目の住民投票が11月に行われます。前回の住民投票は僅差で否決されましたが,今回はどうなるんでしょうか?  そんな大阪都構想の是非は,いったん置いといて,その根拠となっている大都市地域における特別区の設置に関する法律の条文を...